11日朝に種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げ予定だったH2Bロケット8号機の発射台付近で11日午前3時10分ごろ、火災が発生した。炎が見え、ロケットの周辺に黒煙が広がった。放水作業が続いている。打ち上げを担う三菱重工は午前4時過ぎ、この日の打ち上げを中止すると発表した。
H2Bは10日、組み立て棟から発射地点へ移動。最終の打ち上げ準備中で、打ち上げは11日午前6時33分に予定されていた。午前3時過ぎ、発射台に据えられたH2Bの周辺から煙が上がったのが、約3キロ離れたプレスセンターから見えた。三菱重工によると、発射台の開口部から火が出たという。ロケットに向けて放水する様子も確認できた。
H2Bは無人補給船「こうのとり(HTV)」8号機を搭載し、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ予定だった。宇宙飛行士のための食料や飲料水、衣料などのほか、ISSで使うバッテリーなど約5トンの物資を搭載。ソニーコンピュータサイエンス研究所などが開発した「光通信システム」の実験装置や、ISSから放出する超小型衛星、日本実験棟「きぼう」での実験に使う細胞培養装置も積まれている。(合田禄)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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