「Hagex」のハンドルネームで活動していた有名ブロガーを刺殺したとして、殺人などの罪に問われた無職松本英光被告(43)=福岡市東区=に対する裁判員裁判の公判が12日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)であった。午後に被告人質問があり、松本被告は、自身が利用していたネットサービスの東京本店にも行こうと考えていたことなど、事件にいたる経緯を明らかにした。
被害者は、インターネットセキュリティー関連会社の社員だった岡本顕一郎さん(当時41)。
松本被告は初公判で起訴内容を認めている。検察側の冒頭陳述によると、岡本さんも利用していたインターネットサービスで、「ネットリンチをしていると思う者」に対して罵倒する行為を繰り返すようになった。松本被告はネット上で「低能先生」と呼ばれ、岡本さんは松本被告と面識はなかったが、ブログで「低能先生」を問題視する書き込みをしていた。
松本被告はネットサービスのIDを凍結され、岡本さんらの通報によって、自身がネットリンチを受けていると感じるようになり、岡本さんらへの怒りと憎しみを募らせるなどして、犯行を計画した、と検察側は指摘している。
松本被告は事件後、福岡市内の交番に出頭し、殺人と銃刀法違反の疑いで逮捕された。
この日午後は松本被告に対する…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル