N国・立花氏、埼玉補選で0秒落選も「出続けることが重要」年中出馬だ(スポーツ報知)

 参院埼玉選挙区補欠選挙が27日、投開票され、立憲民主、国民民主両県連が支援した前埼玉県知事の上田清司氏(71)が、「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(52)を破り、初当選を決めた。7月の参院選で初当選しながらも失職して出馬した立花氏は、選挙戦の最中に神奈川・海老名市長選(11月3日告示、10日投開票)への出馬を宣言。この日も「これからも選挙に出続けます」と明言した。投票率は20・81%。補選を含む戦後の衆参両院選で4番目の低投票率となった。

 ▽参院埼玉補選開票結果   

当106万5390上田 清司 無新

 16万8289立花 孝志 N元

         (選管最終)

 「参院から参院へ」という前代未聞の“くら替え”から始まった戦いは、上田氏の「0秒当確」によりあっけなく終わった。落選は「宿敵」のNHKの速報で知った。自身が2か月半だけ使用し、現在は繰り上げ当選した浜田聡参院議員のものとなった参院議員会館内の部屋に姿を見せた立花氏は「はい、はい。出ましたね。予想通りですよ」。表情に悔しさは一切なかった。

 8月の知事選に当選した大野元裕前参院議員と前知事の上田氏との議席交換に不満を抱き、7日の出馬会見ではNHKならぬ「既得権益をぶっ壊す!」と息巻いた立花氏。だが、選挙期間中の18日に、突然海老名市長選への立候補を表明。「これ、(自分が立候補すれば)勝てるじゃん」と会見で言っていたのはどこへやら、「非常に当選は厳しい。当選しない前提で予定を立てている」と方向転換していた。

 選挙戦最終日の26日には街頭演説で「『僕は選挙に出続けることが重要かな?』と思った。だから入れないでください」と、まさかの「投票しないで」のお願い。「選挙に出ることで、有権者とコミュニケーションを取れるのは、すばらしいと思った」と説明したものの、「有権者をバカにしている」などの批判も出た。

 投票率は20・81%と伸び悩んだ。立花氏は「国政選挙は投票率が平均して40%程度。それなら勝てると思っていたが低過ぎた。低いのは(選挙戦を)取り上げないメディアのせいでもある」。補選を含む戦後の衆参両院選で最低となる1991年参院埼玉補欠選挙の17・80%をわずかに上回っただけの投票率を敗戦理由に挙げると共に、取材陣にも“八つ当たり”。それでも「僕にとっては、勝っても負けてもプラスにしかなりませんから」と気落ちした様子は見せなかった。

 その上で、海老名市長選に落選した場合は、その後も選挙に出続けることを宣言。「小金井市長選(12月8日投開票)など、選挙はたくさんありますからね。2週間に1回くらい出ればいいんじゃないですか」。今後も立花氏の「選挙狂騒曲」は続いていく。

 ■与野党連携模索

 上田氏は同県知事を4期16年務めた高い知名度を背景に、推薦を受けた連合埼玉など各種団体の組織力や、地方議員との緊密な連携で支持を広げ、圧勝した。

 27日午後8時、埼玉県朝霞市の事務所で「当選確実」のニュース速報が流れると、テレビを視聴していたタブレットを掲げて支持者に笑顔を見せた。「上田県政を支えていただいた多くの皆さまのおかげだ」と話し、支援を受けた立憲民主、国民民主両党の国会議員らと壇上で万歳し、喜びを分かち合った。

 選挙戦では「県政と国政の懸け橋になる」と強調し、地方の権限拡大を主張。医師不足解消や行財政改革を訴えた。憲法改正は必要との認識を示す上田氏に対し、与野党双方から連携に期待する声が上がった。今後上田氏を巡る綱引きが激化しそうだ。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

Japonologie:
Leave a Comment