合成麻薬を所持したとして、麻薬取締法違反の疑いで警視庁に逮捕された女優の沢尻エリカ容疑者(33)は、来年のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」に出演予定だった。沢尻容疑者の逮捕を受け、NHKは16日、対応に追われた。現在放送中の「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」でも出演者のトラブルが続いており、関係者はショックを隠せない様子だった。
「麒麟がくる」は、戦国武将の明智光秀を主役に、戦国時代の英傑たちを描く作品。沢尻容疑者は光秀の姻戚で、織田信長の正妻となる帰蝶(濃姫)役で出演が予定されている。3月に行われた出演者発表会見では、「自分が持っているものをすべてここにささげたいと思っている」と意欲を見せていた。
大河ドラマをめぐっては、現在放送中の「いだてん」でトラブルが相次いでいた。
作品に出演していたミュージシャンで俳優のピエール瀧氏(52)が3月、麻薬取締法違反容疑で逮捕され、瀧氏が演じていた足袋職人の役は別の俳優に変更された。
10月には、女子バレーボール日本代表の大松博文監督役を演じた「チュートリアル」の徳井義実さん(44)の個人会社が東京国税局から約1億2000万円の申告漏れを指摘されたことが発覚。すでに全編の収録が終了して撮り直しができないため、NHKは11月3日分の放送を再編集したが、徳井さんの出演シーンをカットしきれず、通常より1分短い42分の放送となった。
沢尻容疑者の逮捕について、あるNHKの関係者は「(沢尻容疑者は)ドラマでは重要な役どころになるので、衝撃はいだてんと比べものにならない」と話した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース