ロックバンド「U2」が5日のさいたまスーパーアリーナの公演で、アフガニスタンで殺害された中村哲医師(73)とNGO「ペシャワール会」の名前に言及し、中村さんの死を悼んだ。さらに、キング牧師に捧げて作った「プライド」を追悼の思いを込めて熱唱した。その様子がツイッターに投稿され、話題を呼んでいる。
ツイッターの動画によると、U2のボーカルで環境問題などに取り組むボノはコンサートのなかで、中村さんについて言及。「偉大なピースメーカー」「寛大な人だった」と称賛し、「テツ・ナカムラ」「ペシャワール会」と繰り返した。その後、「電話をキャンドルにしよう。スタジアムを大聖堂にしよう。立派な中村哲さんを思い出そう」と呼びかけた。会場のファンが即応し、一斉にスマホのライトを照らす様子が録画されている。
ボノさんの来日公演は13年ぶり。「プライド」は米国の公民権運動の指導者で、凶弾に倒れたマーティン・ルーサー・キング牧師に捧げるとして、1984年にリリースされたU2のヒット曲。歌詞に「彼らは命を奪っても、誇りまでは奪うことはできなかった」という内容がある。
ツイッター上には、動画を見た人たちから「胸が熱くなった」「ありがとう」といったメッセージが多数寄せられている。(梶原みずほ)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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