1人で泣いた小4の私、18歳の今「誰かの支えになる」

 東日本大震災で親を亡くした遺児たちの作文を載せた「お空から、ちゃんと見ててね。――作文集・東日本大震災遺児たちの10年」が出版された。「あの日」を書いた作文、「その後」の暮らしをつづった文章や手紙の数々で、子どもたちの10年の歩みをたどっている。

 出版したのは、震災遺児を支援してきた一般財団法人「あしなが育英会」。遺児たちが同会のケアプログラムの一環でつづった作文などをまとめ、2月に朝日新聞出版から出した。

あの日、母とけんかしたまま家を出て…

 ある女児が、震災から1年余り経ってから書いた作文。当日の朝、母とけんかをしたまま家を出たことをひきずりながら、放課後に家路を急いだ。

作文集に収められた3人の文章の一部を紹介します。あしなが育英会への寄付金の振込先は、ゆうちょ銀行00140・1・541731。

 《わたしは、母はもうおこっていないと思った。それを知りたく、走って家にもどろうと、橋の上のまん中ぐらいにいたとき「ドシン、ドッドーン!!」と大きな音がなりひびき、それと同時に、大きな横ゆれがおきた。(略)

 おそうしきの時、わたしは大泣…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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