これも石田、あれも石田……。
最近、吉本興業からのプレスリリースを見ては、石田明(42)の名前が目に入る。
M-1元王者のお笑いコンビ「NON STYLE」としての活動はもちろん、漫才の漫画を作ったり、NSC(養成所)では講師を務めたり。
今月はとりわけ忙しそう。
10月23日まで開催中の大阪城夢祭で、自らがプロデュースした企画が封切りされている。「大阪楽市楽座」と名付けたイベントで、大阪城公園を舞台に漫才や芝居などエンタメをめいっぱい見せる。
18日には、自身もコンビで漫才に立つ。
屋外で屋根なしの、ストリート漫才。
20歳のころのように。NSCの出身ではないため、劇場に立つ機会のなかった2人の原点だ。
22年ぶりの披露になる。
記者会見では、こんな質問が出た。
「忙しすぎて、漫才する暇ないのでは?」
答えはノー。「僕ほど漫才を作っている人間はいません」
是が非でも漫才を手放さない執念が伝わってくる。
笑うしかない人生→賞金1千万→1億
そもそも、大阪での生い立ちが漫才のよう。
ド貧乏な家に生まれ、失敗ばかり。
やがて数々の賞レースを勝ち上がり賞金1千万円、さらには1億円のビッグマネーをつかむ「オチ」は、天変地異の衝撃としかいえない。
そこへいきつくまでの半生は、とにかくツイていなかった。
なにもなかった人が、なにかをつかむ。天下取りの道の始まりとは――。
父はケンカと借金が得意で…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル