天野光一 寿柳聡
西九州新幹線(武雄温泉―長崎)の開業から1年を迎えた23日、沿線5駅で記念の催しがあり、地域の交通網に新風を吹き込んだ新幹線の節目を祝った。大村市の大村車両基地(長崎県大村市)でも、1年間走り続けてきた車両を感謝を込めて清掃する催しを開催。関係者らは今後に向けて、「県内全域に新幹線の熱の波及を」などと誓った。
かもめを水鉄砲で「丸洗い」
大村車両基地であったのは、1年間走ってきたN700Sかもめの車体を洗ってねぎらうイベント「GO MARU(まる)―ARAI(あらい)」。約58倍の競争率となった公募で当選した親子連れら約150人が参加した。
イベントでは基地の工場内の車両にモップで洗剤を塗りつけた後、水鉄砲などで水をかけて車体をピカピカにした。JR九州によると、掃除の対象になった編成は、この1年間でほぼ地球8周にあたる31万8千キロを走行したという。
憧れの新幹線を間近で見ることができるとあって、家族連れらからは「すごいなー」「かっこいい」などの声が上がった。
佐賀県有田町から家族で来た中原幸志さん(5)は「モップから新幹線のつるつるした感じが伝わってきた。水鉄砲で水をかけるのが楽しかった」とうれしそうに話した。
1周年を記念した特別新幹線「GO WEST号」のメイクアップ塗装も披露された。先頭のライト周辺にはアイラインとまつげ、車両先端下部に口紅を塗った口のデザイン。JR九州の列車を数多くデザインしてきた水戸岡鋭治さんが手がけた。
「どうやって九州らしい、楽…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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