中身はワイン? いいえ、緑茶です――。福岡県特産の八女茶の最高級玉露を使い、ボトルに詰めた緑茶「YAME」が誕生した。世界的なソムリエが「アルザスのワインをほうふつとさせる」と評した緑茶のこだわり、そしてお値段は。
生産者や八女市などで作る「八女伝統本玉露推進協議会」(江島一信会長)が開発した。
八女伝統本玉露は国の「地理的表示(GI)保護制度」に登録されている。世界市場を狙って、2016年から香港やニューヨークなどで試飲会を開き、味は高く評価されてきたが、茶葉の扱いに慣れていない海外の人が急須でお茶をいれる難しさが課題だった。
日本でもペットボトルの茶が人気となる中、高品質の味を安定して提供し、高級ワインのように高級店に流通させる狙いでボトル化を思いついたという。
試行錯誤の末、半年がかりで完成させたというYAMEは1本(500ミリリットル)税込み2万7千円。
使ったのは、八女茶の全生産量1650トンのうちの0・0075%(124キロ)しかない最高級の玉露。1キロ30万円相当という4品種の茶葉をブレンドし、マイナス1~2度の冷水で約10時間かけて抽出した。
世界的ソムリエのフランソワ・シャルティエ氏に監修を依頼し、味やラベルから流通経路まで助言を受けている。
今回生産したのは100本で…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル