1歳児を蹴り死なせた疑いで母親逮捕　父親も暴行容疑で逮捕　栃木

　1歳の長男を蹴って死亡させたとして、栃木県警は5日、住所不定、自称風俗店従業員の女（20）を傷害致死の疑いで逮捕し、発表した。また、夫で栃木県真岡市のアルバイト従業員の男（22）についても、長男に対する暴行容疑で逮捕した。

　県警の調べに対して母親は、長男への暴行については認めているが、「蹴っ飛ばしただけでは死なないと思う」と容疑を一部否認しているという。父親は容疑を認めているという。

　県警によると、母親は未成年だった2022年10月13日、当時住んでいた真岡市の自宅リビングで、長男（当時1）の背中付近を蹴って転倒させ、その後死亡させた疑いがある。転倒により長男は床に頭を打って脳損傷の大けがを負い、搬送先の病院で翌月6日に死亡した。父親は同年9月上旬ごろ、自宅で長男の左ほおを拳で殴る暴行を加えた疑いがある。

　搬送先の病院の医師が、長男の皮膚が変色しており、外傷があったことから「虐待の疑いがある」として警察に通報し、発覚したという。（津布楽洋一）