清野貴幸
鳥取砂丘近くに米大手マリオット・インターナショナルのリゾートホテルを建設することで合意した鳥取市と開発業者、マリオットの関係者らが30日、市役所で会見を開き、ホテルの概要を明らかにした。宿泊費は1室1泊6万~10万円を想定。2026年に開業予定で、市によると、山陰初の五つ星クラスホテルの誕生になるという。
開発業者グループ代表のdhp都市開発(大阪市)とマリオットによると、ホテルは4階建て(1階は半地下)の100~110室で、全室から砂丘越しの日本海が眺められるという。
最上階に温泉とプールを備え、提供する料理の食材には地元産を中心に使う。総事業費は150億円前後を見込んでいる。地元から従業員180人前後を雇用予定で、市は事業費の一部補助を検討している。
マリオットは世界各国でさまざまなホテルを経営していて、今回建設されるのは高級ブランドの「ラグジュアリーコレクション」。具体的なホテル名は未定で、着工は来春の見通し。
マリオット・インターナショナル日本・グアム担当エリアヴァイスプレジデントのカール・ハドソン氏は会見で、「マリオットにとって日本は非常に重要。アジア・太平洋地域で最も好まれる旅行先になっている」と語った。
訪日が2度目となる外国人客の4割が、鳥取のような地方を旅行先として希望しているとするデータも示し、外国人客を主なターゲットとする考えを説明した。外国人客の平均滞在日数は2・0~2・2泊という。ハドソン氏は「人の温かいもてなしが、もう一度来たいという気持ちを起こさせる。鳥取の人々のにこにこした笑顔は大都市にないもので、魅力が十分ある」とも述べた。
建設場所は砂丘西側エリア(鳥取市浜坂)で、近くには「チュウブ鳥取砂丘こどもの国」がある。敷地は約1万8千平方メートルあり、元は市有地で市が誘致した。深沢義彦市長は27日の定例会見で、地域経済の活性化や観光振興などの観点から事業費の一部を支援する方針を示し、「補助や融資制度の活用で、できるだけの支援をしていきたい」と語っていた。(清野貴幸)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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