3月3日の桃の節句を前に、兵庫県上郡町で工芸品「かぐやびな」作りが最盛期を迎えている。
まつい工芸社が作るかぐやびなは、高さ約20センチの竹筒の中に全長10センチほどのひな人形を飾る。友禅和紙の着物をまとった女びなと男びなは、全て職人の手作り。1・5センチほどの頭部には、やわらかな表情が繊細に筆で描かれている。
同社の松井宏司代表(85)が制作をはじめ、今年で35年目となった。関西を中心に人気を集め、多い年は約1万5千個を売り上げた。現在は、上郡町のふるさと納税の返礼品にも選ばれている。
「コロナ禍や物価高騰など暗…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル