新型コロナウイルスをめぐる1人10万円の特別定額給付金の申請に悩む高齢者がいる。耳が遠くてコールセンターに電話できない人や、必要書類のコピーができず申請できない「コピー難民」も。そんな高齢者のちょっとした悩みが壁になることを防ごうと、長野市の洋服店主による「よろず相談所」が盛況だ。
今月2日朝、長野市内のコンビニエンスストアで90代女性が途方に暮れていた。給付金申請のために保険証のコピーを取ろうとしたが、コピー機の画面には様々なボタンが並ぶ。聞こうと思った店員さんも忙しそうだ。
女性は善光寺表参道にある婦人服などを扱う「しゃれもんはうす」の店主、山岡和正さん(69)を思い出し、店に駆け込んだ。「新しいものは分からない。何とかなりませんか」
山岡さんは不安がる女性にほほえみかけ、来ていた客に店番を頼んだかと思うと、すぐに近くのコンビニに向かい、代わりにコピーを取って帰ってきた。
最近はコピーだけでなく、電子データの写真や書類の印刷、チケットや住民票の写しの取得、保険の申し込みまでできるものもある。「高齢者はコピー機が多機能過ぎてついていけない人も多いし、見知らぬ人に尋ねることがストレス。意外かもしれませんが、コピーが取れなくて申請をあきらめる人もいる」
実はこの山岡さん、店の経営の…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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