新型コロナウイルス対策として国が支給する1人10万円の「特別定額給付金」のオンライン申請を巡り、全国各地の自治体の窓口が混雑している。申請に必要なマイナンバーカードの暗証番号の再設定などの手続きのため、国のシステムにアクセスが集中。受け付けを取りやめる自治体も出ている。
11日からオンライン申請が始まった大阪市の中央区役所では午前中、窓口サービス課の周辺が混雑し、受付番号の発券機に行列ができた。申請に必要なマイナンバーカードの暗証番号を思い出せなかったり、番号入力を誤って操作ができなくなったりした人たちが相談に訪れたためだ。
新型コロナの感染予防のため、待合席で密集しないように椅子が間隔をあけて置かれ、立ったまま待つ人の姿も。マイナンバーカードの暗証番号などを管理するシステムがつながりにくくなるトラブルも起き、手続きの終了まで2時間以上かかる人もいた。
10万円の給付は、自治体から届く申請書に記入して返送するか、マイナンバーカードがあれば専用サイトで申し込める。ただ、カードの暗証番号が分からない場合は役所に行かないと再設定できないという。
岡山市でも7日に北区役所に約150人が詰めかけ、最長3時間待ちが発生。システムがつながりにくい状態で、8日から窓口業務を断続的に停止している。11日も手続きする人が殺到し、2時間で業務を停止した。市は12日以降の再開については、システムの稼働状況を見て決めるとしている。(小林太一、吉川喬)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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