10代から大麻 永山絢斗被告「許されるなら表現の仕事をしたい」

田中恭太

 自宅で大麻を所持したとして、大麻取締法違反(所持)の罪に問われた俳優の永山絢斗(けんと)被告(34)の初公判が28日、東京地裁であり、永山被告は起訴内容を認めた。検察側は「依存性、常習性が認められる」として、懲役6カ月を求刑。弁護側は執行猶予付きの判決を求めて結審した。判決は9月1日午後3時半に言い渡される。

 永山被告はこの日、黒のスーツに白いマスク姿で出廷。裁判官からの名前の確認などに落ち着いた様子で応じ、職業を聞かれると「俳優です」と答えた。検察官が朗読した起訴状の内容に間違いがないか問われ、「ないです」と述べた。

 起訴状によると、永山被告は6月15日、東京都目黒区の自宅で、大麻を含む約1・7グラムの乾燥植物片を所持したとされる。

 情報提供を受けた警視庁が同日夜に自宅を捜索し、翌16日に逮捕した。7月6日に起訴され、翌7日、保釈保証金300万円を納付して保釈された。

 検察側の冒頭陳述などによると、永山被告は中学2年の夏ごろの音楽イベントで、地元の先輩に勧められて初めて大麻を使用。当時は気持ちが悪くなったが、18歳か19歳の頃、知人に勧められて再開して以来、継続的に使用していたという。

「リラックスした気持ちに」

 永山被告は被告人質問で、大麻使用を続けた理由について「リラックスした気持ちになり、寝られた。まさか自分が逮捕されると思っていなかったこともある」と話した。今後については、母親との同居を続けつつ、「許されるのであれば表現の仕事をしたい」と話した。

 閉廷前、裁判官に最後に述べたいことがあるかを問われた永山被告は「自分の甘さ、弱さで大変多くの人に迷惑をかけた。本当に申し訳ありませんでした」などと話した。

 永山被告は俳優の永山瑛太さん(40)の弟。2007年にテレビドラマで俳優デビューし、NHKの連続テレビ小説大河ドラマに出演した。公開中の映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 ―決戦―」にも出演している。田中恭太

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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