10年後、桜の下で 元野球少年がタイムカプセルで見つけたものは

【動画】10年前のタイムカプセルを開封した元野球少年たち=矢木隆晴撮影

 まだソメイヨシノの花がつぼみだった3月中旬。かつて野球少年だった青年たちが「じいちゃんの桜」と呼ばれる、1本の桜の木の周りに集まった。

 10年前、ある野球チームの小学生たちは自分あてのメッセージを書いて、その木の下にタイムカプセルを埋めた。10年後、大きくなったら桜の下で再会して、みんなでそれを開けようと約束した。

 そして、約束の日はやってきたが、そこに「じいちゃん」の姿はなかった。

     ◇

 大阪府南部に位置する日本最古のため池といわれる狭山池(大阪狭山市)。周囲には遊歩道が整備され、春にはユキヤナギや桜が見事に花を咲かせる。府立狭山池博物館が隣接し、歴史を伝えるとともに、地域の憩いの場となっている。

(桜ものがたり2018)「じいちゃんの桜 再会待つタイムカプセル」

私は2018年3月にこの桜について「じいちゃんの桜 再会待つタイムカプセル」として記事を書きました。10年後に開封するとなると今年にあたるのではと、冬ごろから気になっていました。するとある日、携帯電話に着信。じいちゃんの妻、悦子さんからでした。「お久しぶりです。3月にタイムカプセルを開封します」。私は狭山池を再訪することにしました。

 「よし、いい球」「うまくな…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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