インターネット詐欺対策のセキュリティーソフトなどを提供する「BBソフトサービス」は、10月にハロウィーンをきっかけにした「偽販売サイト」が増加したとの調査内容を公表しました。
BBソフトサービスは、自社のセキュリティサービスを利用しているユーザーがアクセスしたサイトで「警告」の表示がされたデータなどから、10月にハロウィーンをきっかけにした偽販売サイトが急増したとの調査結果を公表しました。
調査結果では、9月は0件だったハロウィーンをきっかけにした偽販売サイトは、10月には485件にまで増加したということです。
10月7日に35件発生したあと、21日に76件、29日に111件と急増。BBソフトサービスでは、試験的にリリースしたあと、精度を高めていたと推測していて、「ハロウィーンで盛り上る26日、27日の週末をターゲットにした、本格的な偽販売サイトのキャンペーンを開始したものと考えられる」と話しています。
特に、ハロウィーン2日前の29日には111件に急増し、最後の直前需要を刈り取ろうとしたのではないかということです。
BBソフトサービスによりますと、偽販売サイトで商品を購入すると、粗悪な商品が送られてきたり、代金を支払ったのに商品が送られてこないなどの被害に遭う可能性があるといいます。クレジットカードを使った場合は、カード番号を盗まれて二次被害に遭う可能性も指摘しています。
昨年末にはクリスマスをきっかけにした偽販売サイトがあり、今年もすでに確認されているということでBBソフトサービスは、12月は注意が必要としています。
偽販売サイトを見分けるためのチェックポイントとして、BBソフトサービスでは、4つの注意点を挙げています。1つ目は「会社概要をチェックすること」で、海外の業者は運営者の名前や、会社の電話番号、所在地の住所のほか、問い合わせ窓口などの会社情報が正確に記載されてないことがあり、仮に詐欺サイトでなくてもこうした会社からの商品購入はリスクが高いとしています。
2つ目は「住所を検索して会社の存在をチェックする」こと。表記されているのが日本の住所や会社名であっても、住所検索で実在する住所かどうかやその住所に会社があるかの確認は対策のひとつといいます。
3つ目は「決済方法や口座名義の確認」です。フィッシングサイトなどの完全なコピーの偽サイトでは、見破るのが難しく、決済方法をチェックするのが大切だとしています。決済方法が銀行振り込みのみの場合は、口座名義が、本サイトの会社と無関係な名義や個人名になっているような場合は、詐欺サイトの可能性が極めて高いということです。
そして、4つ目は「SSL通信が提供されているページかどうかを確認すること」です。
クレジットカードなどの個人情報を入力するページのアドレスバーに鍵マークが表示されない場合には、注意が必要です。
※画像は「BBソフトサービス」提供
Source : 国内 – Yahoo!ニュース