10月は秋晴れでスタート 東北(tenki.jp)

9月最終日の東北地方は季節逆戻りの暑さとなっています。10月も半袖の陽気でスタートしますが、10月上旬は寒暖の変化に注意が必要です。土日以降は長袖でちょうどいいくらいの体感となるでしょう。季節をグッと進める原因は台風18号です。

季節はずれの暑さ 仙台市

30日(月)は日本海に中心をもつ移動性の高気圧におおわれ、秋の乾いた空気に包まれています。仙台市は雲一つない、澄み切った青空が広がっています。ただ、9月が終わるとは思えないような暑さとなっています。仙台市は午前5時36分に17度6分まで気温が下がりましたが、たっぷりの日差しで午前9時30分すぎには25度を超えました。長袖や上着だと汗ばむ陽気となり、午後1時までに29度2分に達しています。仙台市で9月下旬に29度以上となったのは、2013年以来6年ぶりです。
また、仙台市では27日から4日連続で25度以上の夏日となっていますが、9月下旬に夏日が4日連続したのは、1927年以降では過去に2回しかなかったので、非常に珍しい記録といえます。(1960年9月21日~24日、2017年9月24日~27日)

衣替えも暑さは続く

あす1日(火)は衣替えですが、まだ半袖の陽気が続きます。東北地方は移動性の高気圧にスッポリとおおわれ、日中は秋晴れに恵まれる見込みです。朝はそこそこ冷えますが、まだ強さを保っている日差しとともに気温はグンと上昇!最高気温は広く25度を超して、福島では真夏日一歩手前の29度まで上がる見込みです。8月下旬~9月上旬並みの所が多く、季節はひと月以上戻ったままの暑さが続きます。朝晩は羽織る物や上着などが必要ですが、日中に長袖を着ているとつい腕まくりしてしまいたくなるような体感となるでしょう。カーディガンの下に半袖を着るなど、体温調節しやすい服装でお過ごしください。

季節急前進の一週間

東北地方は3日(木)ごろまで日本海側や北部を中心に晴れますが、南部太平洋側から雲が広がってくるでしょう。そして4日(金)は各地、傘マークがついています。また、注目点は気温の変化です。10月は高温でスタートしますが、4日の雨を境に季節を急発進させる北からの冷たい空気が流れ込んでくるでしょう。5日(土)は西よりの風が強まって気温の数字以上に肌寒い体感となりそうです。6日(日)と7日(月)は日差しが戻っても20度前後までしか上がらないでしょう。10月上旬~10月中旬並みで、この時期本来の気温となる予想です。急に秋本番の涼しさとなる原因は、強い勢力で北上中の台風18号です。

秋を急速に深める台風18号

強い台風18号が暴風域を伴いながら先島諸島に接近中です。1日にかけて強い勢力を保ったまま東シナ海を北上し、次第に進路を変更。2日(水)から3日(木)にかけて朝鮮半島へ、その後はコースを大きく東よりに変えてくるでしょう。4日(金)には日本海に進んで温帯低気圧へと変わる予想ですが、油断厳禁!発達した低気圧として東北地方に接近するため、海上を中心に風が強まり、荒れた天気となるおそれがあります。
秋の行楽シーズンを迎え、紅葉狩りや芋煮会を計画している方もいらっしゃることでしょう。外でのイベントは特に、最新の台風情報をご確認いただき、延期や中止も含めて慎重な判断が必要となりそうです。

日本気象協会 東北支社 佐々木 優実

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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