全国各地で問題となっている空き家の増加。買い手がつかない物件を「100均物件」として、100円で販売するユニークな取り組みを進める自治体がある。販売価格100円の空き家とはどんな物件なのか。気になって見に行ってみた。
長野県中野市の中心市街地から車で約15分の山のふもとにある物件を、市の地域おこし協力隊員で「空き家対策担当」の村井照太さん(28)が案内してくれた。高社山登山道入り口付近の細い道を入っていくとその物件はあった。
木造2階建て計約115平方メートル、8DKの築53年(推定)、484平方メートルの土地付き。「毎日ハイキングできる」という売り文句だ。一見すると、庭には草が生え、築浅物件のように外観はきれいとは言いがたい。でも日当たりの良さそうな縁側を備え、手入れすれば家庭菜園も楽しめそうだ。広々とした和室もあって落ち着いた雰囲気で、トイレはくみ取り式だが、居心地はよさそう。市街地に近くはないが登山するには申し分ない立地だ。
空き家をネットで公開して紹介
「近くの神社では秋祭りも開…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル