101歳が半世紀前に植えた桜、地区の名所に 初の祭り…突然の悲報

 半世紀以上前、1本の枝垂れ桜が植えられた。やがて大きく成長し、満開となる春には遠方からも見物客が訪れるほどに。昨年秋、住民たちは「山原長寿桜」と名付け、案内板も作った。今春には初めて祭りを開くことになったが、この桜を植えた女性は今月、101歳で亡くなった。

 三重県志摩市磯部町山原地区の墓地の一角にある枝垂れ桜。高さは約8メートル、幹の直径は約40センチ、枝を周囲10メートルあまりに伸ばす。隣に「山原長寿桜」という命名の案内板が立っている。

 山原地区の区長、森本和幸さん(63)ら住民たちが経緯を教えてくれた。

評判広がり、増えた見物客

女性は河原富美(かわはらふみ)さん。1920(大正9)年生まれ。結婚後、長男、長女をもうけましたが、5年ほどで夫は太平洋戦争に出征し、フィリピンで戦死しました。記事では女性の生前も振り返ります。

 五十数年前、地区の旅行で山…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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