台風19号は、あす土曜日の夕方から夜遅くにかけて東日本に接近し上陸のおそれ。早い所では、接近前の今夜から激しい雨が降り出し、海は猛烈にシケる。
台風19号 あす東海・関東に上陸のおそれ 猛烈な風 1日800ミリの雨も
台風19号は、きょう11日午前6時現在、小笠原諸島の父島付近にあり北北西へ進んでいます。
今後、あす12日土曜日の午前6時には、非常に強い勢力のまま紀伊半島の南海上へ進み、「夕方から夜遅く」にかけて、勢力をほとんど維持して東海から関東にかなり接近または上陸するでしょう。
この台風は、広い範囲に強い風を吹かせる力を持っている(風速15m/s以上の強風域が本州をスッポリ覆うほど)うえに、周辺に発達した雨雲を伴っているため、あすは全国的に風も雨も強まり、大荒れの天気となります。
中でも、「東海と関東」は台風の影響が特に大きくなりそうです。早い所ではあす土曜日の朝から非常に強い風が吹き始めて、「昼過ぎから深夜」にかけて、沿岸部を中心に最大風速40~45m/sと、電柱や街灯が倒れたり、ブロック塀が倒壊するような猛烈な風が吹くおそれがあります。外出は極めて危険な状況となりそうです。海の波は13mと、猛烈にシケるでしょう。また、海岸や河口付近の低い土地は、高潮により広範囲で浸水することも考えられます。大雨にも警戒が必要です。多い所で、あす午前6時からの24時間で、600ミリから800ミリの雨が予想されています。土砂崩れや川の氾濫など、災害の危険が高まりそうです。
台風対策 きょう日中 出来る限り早い時間に
きょう11日の日中は、関東をはじめ本州の太平洋側で雨の降る所がありますが、それほど強く降ることはなさそうです。
ただ、夜になると「東海と関東」で雨が強まってきて、局地的には激しく降るでしょう。また、東日本から西日本の太平洋側は、風も少しずつ強まります。海は大シケや猛烈なシケとなるでしょう。
台風への備えは、きょうの日中、可能な限り早い時間に(東海や関東に限らず、全国的に)済ませるようにしてください。停電に備えて、スマホやモバイルバッテリーの充電は満タンに。懐中電灯やラジオの電池も確認しておきましょう。断水の可能性もありますので、バスタブに水を張っておくと安心です。飛来物で窓が割れることも考え、段ボールを貼るなど、補強をしておくことも大切です。また、あすは災害の危険が高まり、避難が必要になることも想定されます。非常食や薬など、持ち出し品の補充、避難所や避難経路の確認、身近な方との連絡手段の確認といった対策もなさってください。
日本気象協会 本社 戸田 よしか
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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