11月12日は「四季の日」――。カレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)創業者の宗次(むねつぐ)徳二さん(73)が独自に決めた記念日だ。ビバルディの「四季」を夫婦やカップルに楽しんでほしい、との思いで定めた記念日は、1枚のレコードとの出会いがきっかけだった。
現在オーナーを務める名古屋・栄の音楽ホール「宗次ホール」では、毎年この日に「四季の日コンサート」を開き、今年で11回目の開催となる。
きっかけは約半世紀前。宗次さんは川崎市で不動産会社の営業として働いていた。21歳の時、無類のクラシック好きだった宗次さんは、10回払いの月賦で5万円のオーディオセットを買った。
その足で、レコード屋へ。「一番売れているレコードをください」と伝え、勧められた1枚がイタリアの室内楽団「イ・ムジチ合奏団」によるビバルディの「四季」だった。念願のオーディオセットで何度も聞き、お気に入りの1枚となった。
当時、宗次さんには、会社の…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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