東京五輪の中止を求めて、学者や作家、ジャーナリストら14人が呼びかけ人となって始めたオンライン署名への賛同が約14万筆に達した。呼びかけ人の一人、社会学者の上野千鶴子さんらが19日、東京都庁を訪れ、提出した。その後、都庁で会見した上野さんは、「新型コロナウイルスの感染拡大など、この状況下で五輪を強行するのは正気とは思えない。中止の決断を」と訴えた。
署名は、上野さんと元外交官の飯村豊さんが中心となり、哲学者の内田樹さん、ノンフィクション作家の澤地久枝さんらが呼びかけ人に名を連ねた。
インターネットサイト「Change.org」で今月2日朝から開始。菅義偉首相、国際オリンピック委員会(IOC)、日本オリンピック委員会(JOC)、小池百合子都知事らに対し、五輪中止を求める内容だ。サイトは日本版に加え、英語版やフランス語版なども作成し、署名は19日午後5時現在で約13万9千人。署名は今後も続けるという。
上野さんは署名の数について「短期間でこれだけの声が集まったことは記録に残るべきこと」とした上で、「国民の声を全く聞かない政権を目の当たりにしており、最後の最後まで反対を言い続けたい」と話した。
飯村さんは、緊急事態宣言で…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル