ネパールから14歳で日本に来た。言葉は分からず、学校にも行けないまま働いていたが、夜間中学を経て、いまは大阪府立三国丘高校の定時制で学ぶ。ウパダヤ・ユケスさん(21)は、東京である定時制通信制高校の発表会に大阪府代表として出場する。日本での経験や夢、そして一つだけ納得いかないことについてスピーチする。
ユケスさんは、料理人として日本で働いていた父に呼ばれ、14歳で来日した。
ネパールでは病弱な母や弟たちの面倒を見るため、学校へ行けない時期もあった。日本では中学生の年齢。制服を着て学校へ行きたいという思いはあったが、親戚の家を転々としたり、父の仕事を手伝ったりして、かなわなかった。
16歳になり、大阪市内のホテルでアルバイトを始めた。主に客室の清掃やベッドメイクだが、いまは新しい従業員を指導する立場でもある。
夜間中学のことは、仕事仲間のネパール人から聞いた。「そんな学校あるの」とさっそく入学。1年間で卒業し、もっと勉強がしたいと定時制高校に進学した。
国語など一部の授業は別に受けるが、ほかの教科は日本人の生徒と一緒だ。
「学校に来て、めっちゃ知らないことが分かるようになった」
何もしてない。なぜ「職質」されるの?
先生は勉強だけではなく、生…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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