148年前のSL、修理終え再出発 汽笛が伝える日本の鉄道の夜明け

 日本初の鉄道が新橋―横浜で開業した2年後の1874(明治7)年に英国から輸入された蒸気機関車(SL)が14日、愛知県犬山市の博物館明治村を走った。国内最古の動くSLが大規模な修理を終え、約3年ぶりに汽笛を鳴らした。

 明治村によると、輸入された後、新橋―横浜間などを走り、1911(明治44)年に尾西鉄道(現名古屋鉄道尾西線)に譲渡された。明治村では「蒸気機関車12号」として、74年から「9号」(12年に米国から輸入)と交互に客車を引いて走ってきた。

 2019年9月から約11カ月かけて、ボイラーの煙管84本を取り換えるなど専門業者による修理を済ませたが、その後、車輪付近の部品が破損しているのがわかった。新しい部品の製作に時間を要し、今月に入って交換できたという。

 鉄道開業から150年を迎えた14日、12号は車庫前で汽笛を鳴らし黒煙を上げながら試運転を開始。客車とつながずに駅と車庫の間の引き込み線を往復した。

 「輸入から148年経った機…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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