15年がかりでコーヒー豆収穫 「喫茶店王国で広める」、店主の覚悟

 全国有数の喫茶文化を誇る高知県で、コーヒー豆の栽培に成功した女性がいる。「食べ物がおいしい高知の土で作るコーヒーは絶対おいしい」と思い続けて15年。ついに今春、収穫にこぎつけた。

 四万十市高知市で約40年にわたり喫茶店を営んできた多和昌子さん(77)。現在は高知市大津甲の「コーヒー研究所・M」で、中南米を中心に世界中の豆を焙煎(ばいせん)し提供している。コーヒーそのものの味を楽しんでほしいと、ミルクや砂糖は用意しない、ブラックコーヒーの専門店だ。

 多和さんが50歳を過ぎたころ、高知産コーヒー豆の生産を考え、国内で栽培している沖縄や長崎を視察した。15年ほど前に苗を育て始めた。

 しかし、温度管理が難しく…

この記事は有料会員記事です。残り471文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment