千葉県木更津市で3月、男性の遺体が住宅の庭に埋められているのが見つかった事件で、この男性を15年前に殺害したとして、県警は9日にも、この家の住人だった無職の小川順也容疑者(37)=業務上横領罪で起訴=を殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。
捜査関係者によると、小川容疑者は2008年ごろ、木更津市下内橋の自宅で、職業不詳の須藤秀平さんをバールで殴って殺した疑いがある。2人は小中学校の同級生で、当時22歳前後だった。小川容疑者は「金を要求され、トラブルになっていた」という趣旨の供述をしているという。
小川容疑者は今年3月19日に自ら110番通報し、捜査員に「知人を殺して庭に埋めた」と話した。会計担当を務める地元自治会の金を着服したとも説明したため、県警は翌日に業務上横領容疑で逮捕。その後、供述に基づき庭を捜索し、白骨化した遺体を見つけた。
県警は、遺体の状況と「バールで殴った」とする小川容疑者の供述に矛盾がないと判断した。須藤さんの消息を調べたが、08年以降の目撃情報を得られなかったという。死体遺棄罪は公訴時効(3年)が経過している。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル