東京都豊島区は繁華街などにおける新型コロナウイルスの感染防止に向けた大会を2020年7月3日に開催する。 小池百合子都知事がツイッターで大会の告知を行ったことを受け、一部で話題となっている。J-CASTニュースは豊島区に対し、その内容などについて2日に取材した。 ■感染防止への取り組みの共有目指す 豊島区総務部の担当者によると、正式名称は「緊急池袋繁華街新型コロナウイルス感染防止大会」。豊島区が主催となって行われる。都内有数の繁華街である池袋や他の飲食店などにおいて、経済活動の活発化を目指しつつ、新型コロナウイルスの感染防止を目的に、都の方針について説明を受けながら、感染防止への取り組みの共有を行うとしている。 大会には小池都知事や都職員・区議会関係者のほか、池袋駅周辺の飲食店・商店街の事業者や周辺の警察関係者らが参加する。 区の公式サイトやツイッターでは大会の発表が行われていない一方で、小池都知事が1日に「金曜午後豊島区主催の感染防止大会が開かれます」などとツイートした。これを見たユーザーからは 「感染防止大会は密にはならないんですか?」「感染防止大会ってなんだろ…1週間後参加者が大量感染というオチを期待」「大勢の人を集めて大会を開いたら、ブラックジョークでしかないのだが」 と、その主旨などについて疑問が上がっている。 また、豊島区議会議員の小林ひろみ氏(日本共産党)は、共産党区議団は欠席するとツイート。理由として 「区内感染者が増えている中、100名程度の参加者を見込んでいるが、人を集めて『大会』を開くことが『感染防止』になるとは思えない」 などを挙げていた。
「十分配慮させていただいております」
小林区議のツイートについて、豊島区としてはどのように受け止めているかJ-CASTニュースの記者が質問した。担当者は150人程度の参加者を想定していると明かした上で、 「今回の会場がもともとは500名入れるものでして、都が示されている『定員の半分』よりもさらに少ない人数です。また、一部の参加者につきましては同じ建物の別のスペースから映像の中継を観ていただくという形になっており、密な状態を避けるために席についても十分な距離を取らせていただくこととなります。こうした方々も含めての150名でして、実施については十分配慮させていただいております」 と回答している。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース