153の国・地域が参加へ 大阪・関西万博 ウクライナも「ぜひ」

里見稔

 2025年の大阪・関西万博について、政府は24日、海外から153カ国・地域が参加すると発表した。目標の150カ国・地域を上回り、05年の愛知万博の120カ国より30以上増えた。岡田直樹万博相は24日の記者会見で「在外公館や関係省庁をはじめとした多くの方々の努力のたまもの。引き続き各国と連携を取りながら準備を進めたい」と述べた。

 24日公表された新たな参加国はイスラエル、コンゴ民主共和国、スーダンなど11カ国。計153カ国・地域のほかに、八つの国際機関が参加する。政府は20年12月に各国への招請活動を始めたが、ドバイ万博の開催の遅れやコロナ禍による移動制限で難航していた。開催が約2年後に迫る中、パビリオン(展示館)の建設などで各国・地域と協力して準備を加速させる。

 153カ国・地域には、参加表明をしたロシアが含まれる一方、ウクライナは含まれない。岡田氏は会見でロシアのウクライナ侵攻に触れ、「国際法違反であり断じて許容できず、厳しく非難する日本政府の一貫した立場がある」と強調。万博の「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマとは相いれないとして「今の状況が変わらなければロシアが参加することは想定されない」と述べた。

 ウクライナは参加招請に対し当初は「検討する」と回答したが、まだ参加表明はない。岡田氏は「普遍的価値を共有する重要なパートナー。ぜひ参加して頂いてウクライナの思いや魅力を、どんな状況にあっても発信して頂けるように取り組みたい」と話した。

 万博は大阪市臨海部の人工島・夢洲(ゆめしま)を会場に、25年4月13日~10月13日の184日間開かれる。「いのち輝く未来社会のデザイン」のテーマに基づき、人類共通の課題解決に向けた英知の結集や、新たなアイデアの創造の場とすることをめざしている。(里見稔)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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