津市の繁華街・大門でバー兼カフェ「ハワイアンカフェ&ダイニング」を経営するLGBT(性的少数者)当事者の花井幸介さん(34)が、来月から子ども食堂を毎月開催する。10代を通して性的指向に悩んだ自らの経験を、ひとりで悩んでいる子どもや親たちに伝えたいという。
三重県鈴鹿市出身の花井さんは中学生のとき、自らの恋愛対象が男性であることをはっきりと意識するようになった。「ゲイだと気づいたときは自分が何者か分からなくなった。何よりも、親や友人が離れてしまうのでは、と怖かった」
隠すことへの葛藤は募り、地元から逃げるように、16歳のときに5万円を持って上京した。頼れる人はいなかった。空き缶や雑誌を拾って食費を稼ぎながら、上野公園などで7カ月間、路上生活を続けた。
立ち直るきっかけは水商売だ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル