「結果が出ないと意味がないよ! 頑張りが無駄やん」
今から4年前、佐賀県唐津市在住の漫画家あまねあいさんが夫から言われた言葉だ。
2016年、初投稿作品が小学館新人コミック大賞の少女・女性部門で佳作に選ばれ、翌年の「ちゃおデラックス」5月号でデビュー。
1年目は順調にコンペを勝ち抜いて誌面掲載されていたが、次第に掲載に至るほどの作品が描けなくなっていた。
そんな時に言われたのが冒頭の言葉だ。
幼い息子2人を育てながら漫画を描いていたことを快く思っていなかったらしい。
夫は電気工事の職人として独立すべく、資格取得の勉強をしていたから、自らと重ねてそう口にしたのかもしれない。
それまでは何とかしのいで漫画を描いてきたが、この時の夫婦ゲンカは深刻だった。
夫が初めて「もう別れよう」と言い、深夜1時過ぎにそれぞれの両親に電話をかけることになった。
あまねさんの母は電話口で「バカじゃないの? あんたが漫画やめたらいいだけじゃない」と怒鳴った。
その言葉を聞いた瞬間、「今…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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