19歳少年「後つけた」、長女の自宅を特定 甲府2人死亡の火災

 甲府市で住宅が全焼して住民の夫妻が死亡した事件で、2人の遺体周辺から油分が検出されていたことが捜査関係者への取材でわかった。山梨県警は、現住建造物等放火容疑で再逮捕した市内の少年(19)が、夫妻を殺害後に遺体周辺に油をまいて火をつけた疑いがあるとみて調べている。

 県警によると、少年は10月12日未明、同市蓬沢1丁目の会社員井上盛司さん(当時55)方に火をつけ、2階建て住宅を全焼させた疑いがある。焼け跡から井上さんと妻章恵さん(同50)の遺体のほか、複数のライター用のオイル缶、刃物などが見つかった。夫妻の死因は失血死で、捜査関係者によると、遺体には刃物によるとみられる多数の傷があり、周辺から油分が検出された。県警は油分がライター用のオイルとみて鑑定している。

 少年は夫妻の長女と同じ高校に通学。捜査関係者によると、一方的に長女に好意を寄せ、プレゼントを贈るなどしていた。調べに「(長女に)自分の思いが通じないと思った」などと供述し、自宅を特定した経緯について「後をつけた」といった説明をしているという。

 少年が事件前、複数の刃物とライター用のオイルのほか、食料やロープを購入していたことも捜査関係者への取材で判明。県警は逃走後の生活に使おうとしたとみている。

 少年は10月13日、夫妻の次女に対する傷害容疑で逮捕された。平山亜理

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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