畑宗太郎 渡辺洋介
たちつてとなにぬねの、たちつてとなにぬねの……。
クリャチコ・マーヤさん(45)が区の日本語教室でもらったプリントに、鉛筆で黙々とひらがなを練習していた。日本語の絵本も見て勉強する。
「全部覚えるには、すごく時間がかかりました」
ウクライナ中部ドニプロ近郊の街から3月中旬、次女(7)と長男(4)と逃れてきた。長女(22)が日本人の夫と結婚して東京で暮らしていた。日本政府がウクライナからの避難者向けに発給した短期滞在ビザを利用した。
避難生活がこんなに長引くとは思ってもいなかった。
■次男はイライラ 義母は兄の…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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