2011年の東日本大震災で天井が崩落し、廃業した九段会館(東京都千代田区)が10月1日、新たに複合ビル「九段会館テラス」として開業する。昭和の歴史的建造物である当時の外観の特徴を残したまま地震対策も強化し、レトロモダンな施設に生まれ変わる。
九段会館はコンクリートの建物に瓦屋根を配した帝冠(ていかん)様式と呼ばれる建築様式で、国登録有形文化財だ。1934(昭和9)年に軍人会館として完成。36年に起きた2・26事件では戒厳司令部が置かれた。
戦後、連合国軍総司令部(GHQ)に接収され、アーミーホールの名で進駐軍宿舎として使用された時期も。57年に九段会館として開業し、結婚式場や貸しホールで人気を博した。
だが、東日本大震災時にホール天井が崩落し、2人が死亡、31人がけがをする事故が起き、廃業した。その後、歴史的価値を考慮し外観や内装を一部残しつつビルを新築する再開発が決まり、東急不動産と鹿島が建て替えを進めてきた。
登録文化財として生かすため…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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