世間にあふれる様々なランキング。どの店もトップを目指すと思いきや、あえて2番手をうたい、営業する店もある。なぜナンバー2? そこには今年も8日に発表される「都道府県魅力度ランキング」で、上位にも下位にも入らない住民の複雑な思いがある。
山梨県富士吉田市にあるパン屋「カトパン」。生クリームをふんだんに使った食パンが自慢の商品だ。移動販売を中心に、工場の自動販売機でも販売している。棚に並んでいる商品の包装には「県内で2番目に美味(おい)しい食パンです」とのラベルが貼ってある。
店主の加藤勝二さん(57)が理由を説明してくれた。「それはね、2番目って言われると印象に残るからよ。昔、市内のガソリンスタンドに『県内で2番目に安い』って書いてあってね。ずっと1番ってどこズラって、気になってしょうがなかったズラ」
「甲斐の国」でも下位は嫌
2年半前、自販機での販売を始めた時、「2番目」の字面が放つ強いインパクトから、パンの宣伝に生かすことにしたという。
ブランド総合研究所(東京)…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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