2020年10月に行方不明になった三重県伊賀市の男性(当時46)が、今年1月下旬、津市の山中で遺体で見つかっていたことが捜査関係者への取材で分かった。三重県警は知人の男4人が殺害に関与した疑いが強まったとして、殺人容疑で逮捕状を取った。25日にも逮捕する方針。
捜査関係者によると、遺体で見つかったのは、職業不詳宇都宮秀之さん=伊賀市島ケ原。20年10月6日に家族が県警伊賀署に行方不明者届を出していた。
殺人容疑で逮捕するのは、伊賀市の運送業広岡陸斗容疑者(28)▽同県四日市市の無職山北進容疑者(37)▽同県名張市の30代の男▽住所不定の40代の男。4人は20年10月5日ごろ、伊賀市のJR島ケ原駅近くで宇都宮さんを殺害した疑いが持たれている。
県警は今年1月下旬、別の詐欺事件で逮捕した広岡、山北両容疑者の供述などから、津市美杉町の山中を捜索し、宇都宮さんの遺体を見つけた。2人を宇都宮さんの遺体を遺棄した疑いで再逮捕。津地検は2月16日に死体遺棄罪で起訴した。
他の2人は、大阪市淀川区のビルの空き部屋に火を付けた疑いで逮捕、起訴されている。三重県警は2人の身柄を大阪から移し、4人と宇都宮さんとの間に何らかのトラブルがあったとみて経緯を調べている。(岡田真実、山崎輝史)
父親「家族思いの息子」
「息子はもう帰ってきやへん」。亡くなった宇都宮秀之さんの父親は、時折声をつまらせながら、息子への思いと、犯人への怒りを語った。
「ものすごく家族思い。家ではよく笑って、毎日『ただいまー』って帰ってきて」
異変があったのは、2020…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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