2度の地震、母を救えなかった後悔 浮かぶ思い出を抱きしめて前へ

 熊本市の坂田由理子さん(74)は14日、普段通り一日を過ごした。テレビでは6年前の地震のことが流れていた。リビングの母の遺影を見て、思いをはせた。

 6年前。坂田さんは母・山内由美子さん(当時92)と一緒に、熊本県益城町の自宅1階にいた。前震の大きな揺れに襲われ、近所の人と一緒に車で避難した。

 翌日、家の片付けをした後、1階に由美子さんを寝かせ、2階に上がった。その約20分後、本震が起きた。1階はつぶれ、階段は崩れ、由美子さんの元へ行けない。「お母さん大丈夫?」「うーん、うーん」。次第に声は聞こえなくなった。助けられなかったことを、坂田さんは悔やんだ。

記事の後半では、失った母親と「もっと家族の話を語り合いたかった」と悔やみつつ、母との思い出を前向きにとらえられるようになります。

 由美子さんは東北出身。夫の…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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