1日は、3月並みの暖かさの所もありますが、そのまま春にはなりません。来週の中頃は「今季最強クラスの寒気」が流れ込む予想です。暦の上では、そろそろ春でも、実際は、万全な寒さ対策が欠かせない日がありそうです。
1日 太平洋側はスッキリ晴れても 乾燥注意
2020年2月がスタートしましたが、今年の2月は、いつもとは違います。1日土曜は、本州付近は冬型の気圧配置で、本州の日本海側を中心に、断続的に雪や雨が降るでしょう。ただ、夜は雪や雨の降り方が、次第に弱まりそうです。昨日1月31日は、全国的に季節風が強く吹きましたが、きょう1日土曜は、強い風もおさまるでしょう。
一方、関東から西の太平洋側では、晴れる所が多くなりそうです。東京都心では、1日土曜は、朝焼けとなり、日中も、久しぶりに日差しがたっぷりでしょう。東京都心では、今年に入って、土曜日は曇りや雨の日が続いていましたが、しっかり晴れると、土曜日としては去年12月28日に日照時間8.8時間を観測して以来のことになります。
ただ、晴れる所では、空気がカラカラに乾くでしょう。1日土曜は、太平洋側では早い時間から湿度が低く、千葉県館山市では、未明に湿度が26パーセントまで下がりました。日中も空気が乾いたままなので、インフルエンザなどウイルスが繁殖しやすくなります。特に、人の多い所では、マスクをするなど、対策を心がけて下さい。外出後に手洗いをしたり、アルコール消毒をしたりするのも効果的です。
1日 最高気温は3月並みの所も
この時期は、平年ですと、一年で一番寒い頃です。ただ、1日土曜の上空の寒気は、それほど強くはありません。最高気温は平年より高い所が多く、関東から西の太平洋側では、10度を超える所がほとんどでしょう。東京都心は3月並みの陽気になりそうです。昼間は日なたではホッとできますが、日陰は空気が冷たいままですので、お出かけの方は、マフラーなど小物で上手に調節して下さい。
1日土曜の最高気温が平年より高いだけでなく、この冬は暖冬傾向ということで、花粉の飛散開始は、いつもの年に比べて、早まる所もあるでしょう。2月に入りましたので、花粉に敏感な方や症状の重い方は、早めに対策を始めて下さい。
「立春」の後 冬将軍が 本気出す
来週は4日火曜に「立春」を迎え、暦の上では「春」となりますが、実際は、このまま春の暖かさとはいきません。5日水曜~6日木曜頃には、本州付近に「今季最強クラスの寒気」が流れ込むでしょう。この冬は、なかなか冬将軍が威力を見せつけませんでしたが、「立春」を過ぎて、一時的に本気を出しそうです。
このため、日本海側で大雪となるだけでなく、強い季節風に乗って、雪雲が太平洋側に流れ込む所もあるでしょう。晴れる太平洋側も、来週中頃は、風が一段と冷たくなりますので、まだまだ万全な寒さ対策を心がけて下さい。
日本気象協会 本社 望月 圭子
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース