2歳で始めた「キャンドル」、成長して知った意味 代執行に私は思う

 名護市の自宅から車で15分。物心がつくころには毎週土曜の夕方、その場所でキャンドルをともし、30分だけ、道行く人に手を振るのが習慣になっていた。

 共働きの両親と、五つ年上の兄と双子の姉。渡具知和奏(とぐちわかな)さん(21)=大阪府=にとって、家族5人で過ごせる大切な時間だった。

 周囲には、父よりもはるかに背の高い、金網フェンスが続いていた。

 成長とともに、その場に立つ意味を自覚した。中学生にもなると、周りと自分を比べては、考え込んだ。

 好きな子や友達が乗った車が目の前を通るのが気まずかった。「何であんなことをさせているんだ」と母が周囲から、とがめられたと聞いた。

 高校生のとき、何のために続けるのかと父にたずねた。

 母が兄を身ごもったとき、地…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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