2歳児死亡「園の責任は重い」「負担軽減へ努力」 小倉こども政策相

 大阪府岸和田市で、保育所に送り届けるのを忘れられた2歳の女児が、父親の乗用車内で死亡したことを受け、小倉将信こども政策担当相は15日の閣議後会見で「保育園の方で登園管理をしてくだされば救えた命だと思っている。園の責任は重い」と述べた。

 府警によると、父親は「保育所に送るために娘3人を車に乗せたが、女児だけ預けるのを忘れた」と説明。一方、岸和田市は、保育所が女児の欠席を認識しながら、保護者に確認していなかったとしている。

 小倉氏は「一義的には保護者の責任で子どもの所在確認を行っていただきたい」とした上で、保育所から保護者に連絡がなかったことに「救えたかもしれない命を救うことができなかったことは、非常に遺憾に感じている」と語った。

 ただ、保育所などの現状に「かなり人繰りが大変で、ご苦労されているという認識だ。担当大臣として現場の人員に余裕が出るようしっかり要望して、少しでも現場の負担が軽減できるよう努力を続けたい」と強調。今後、連絡態勢強化による保育所の負担増も考慮し、「関係府省と連携して、どうやったら子どもの命が守れるのか検討していきたい」と述べた。

 また大阪府は15日、市町村を通じて、府内の保育所や幼稚園などに対し、園児が欠席した場合、保護者への確認の連絡を徹底するよう求める通知を出した。吉村洋文知事は同日、記者団に「こういった痛ましい事案が起きないよう、ICT(情報通信技術)やデジタルを使った仕組みを検討していきたい」と話した。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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