東京都日野市がごみ運搬用の専用道路を都市公園内に整備したのは違法とする判決が確定したことについて、大坪冬彦市長は28日夜、市議会で「市政に混乱を招いた」と謝罪した。今後については市民と話し合いの場を設けるという。
大坪市長は市議会で「都市計画法などの趣旨を見誤り、このような手法をとってしまった」と答弁した。
問題の専用道路は、市が2017年、都市公園である北川原公園内に建設した。日野、小金井、国分寺の3市のごみ共同処理施設に通じており、平日はごみ収集車が1日に200~230台通行している。
最高裁は今月、専用道路を都市公園内に整備したのは違法だったとして、工事費用を大坪市長個人に賠償させるよう市民が市に求めた住民訴訟の上告審で、市の上告を退けた。大坪市長に約2億5千万円を請求するよう市に命じた一、二審判決が確定した。
市によると、今後は道路を撤去するか、都市計画を変更して違法状態を解消するか、選択肢が二つある。大坪市長は3月議会で、違法とする判決が確定した場合、道路を公園計画から除く都市計画変更の手続きをすると説明していた。今回の議会では、「都市計画変更の手法に限定せず、様々な案を出すところから始める」と述べた。(平山亜理)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル