TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。11月6日(水)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、ファッションブランド経営者のハヤカワ五味さんが、女性が稼げる職業などについて見解を述べました。
◆20代女性が稼げる職業とは?
パソナ総合研究所が、20~69歳の働く女性を対象に実施した調査によると、およそ6人に1人が仕事で活躍するための課題として、「社会の意識」や「仕事と家庭の両立」を挙げていることが明らかに。同研究所はこの結果を受け、社会における意識や慣行、会社における働き方や人事評価制度、家庭における役割など、さまざまな見直しの必要があると指摘しています。
ハヤカワさんは、「まだ仮説の段階」と前置きしたうえで、注目すべき用語として「STEM(ステム)」を挙げます。「STEM」とは、Science(=科学)、 Technology(=技術)、Engineering(=工学)、Mathematics(=数学)の総称のこと。近年、所謂理系といえる「STEM教育」が重要視されているようです。
さらにハヤカワさんは、2018年度の賃金構造基本統計調査結果から抜粋し、25~29歳女性の職業別年収ランキングを紹介。
上位20位に目を通すと、「医療系などの士業系、STEM分野であるエンジニアやプログラマーなどの人たちが多い印象」と語ります。
また、個人年収500万円以上の20代女性は、2012~2017年の5年間で約3万人増加しており、およそ8.3万人。しかも、同じ5年間で20代女性の人口は約43万人減少しているだけに「女性の社会進出が、こうした数字で見えてくるという意味ではいいことだと思う」と話します。
続けて、働く女性が正当な評価を受けるには「STEM分野と資格系(士業を含む)は、評価が安定しやすい」と主張。さらには、「資格を持っている時点である程度評価の地盤ができているし、例えば、エンジニアリングなどのSTEM分野は、結果が数字として明確に出るので評価制度として組みやすいのだと思う」とも。
こうしたデータから鑑みても「今後、よりSTEM分野に興味を持ってくれる人が増えたらいいと思うし、女性が評価する側に増えていくことで女性の評価も正当になっていくと思う。性的な評価よりも定量的な評価へと移行していけば」と切望します。
そして最後に、「自分はどういうキャリアがいいのか、しっかり稼げる職業がいいのか、何をやりたいのかとか、選ぶ側もいろいろな側面を考えて選んでいけたらいいと思う。ぜひ女性こそ資格とか何かしらのスペシャリティを持っていければ」と話していました。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース