5月28日、神奈川県内のマンションの一室で「結婚式」があった。
新婦は都内在住の会社員みかんさん(35)。
難病で寝たきりの父(65)のため、実家で挙げた手作りの式だ。
プログラムは、新郎新婦入場、誓いの言葉、指輪交換、ケーキ入刀、感謝の手紙、の順。
9月に控えている本番に近い内容だが、挙式の時間は20分だけ。
父の体調を考えると、どんなに長くてもそれが限界だった。
◇
列席者は父、母、そして司会とカメラマンを頼んだ姉の3人。
普段は寝たきりの父も、スーツに着替えさせてもらって車椅子から見守った。
花束は前夜に、ケーキは近くの不二家で当日に買った。バタバタの中で実現した結婚式だった。
20分の間に、みかんさんにとって忘れられない瞬間があった。
誓いの言葉を終えて、司会の姉が「2人は晴れて夫婦となることができました」と言った時のことだ。
記事後半では、忘れられない瞬間のこと、式当日の詳細や実現までの経緯、父との思い出や「感謝の手紙」について書かれています。
ほとんど体を動かせない父が…
【7/11〆切】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル