成沢解語、小木雄太
海上自衛隊の創設70周年を記念した「国際観艦式」が6日、神奈川県の相模湾で開かれた。日本での開催は20年ぶり。海自の艦艇を岸田文雄首相が観閲(視察)し、米国や豪州、インド、韓国など12カ国18隻が祝意を示すため航行。天候不順の影響で参加予定だった英国は参加しなかった。
この日朝、観閲部隊4隻は横須賀市などの海自基地を出港。護衛艦「いずも」に岸田首相が乗艦した。すれ違う海自艦艇12隻を観閲し、それに続いた外国艦艇から敬礼や音楽の演奏、かけ声など様々な形で祝意を受けた。陸上自衛隊のオスプレイや米軍のステルス戦闘機F35Bも飛行。航空自衛隊のブルーインパルスによるアクロバット飛行もあった。
海自は今回、7、8日に開かれる「西太平洋海軍シンポジウム」の加盟国30カ国のうち、ウクライナを侵攻中のロシアを除く29カ国に参加を打診。尖閣諸島の領有で対立する中国は参加を見送る一方、海自機へのレーダー照射問題がくすぶる韓国は補給艦「昭陽(ソヤン)」1隻を派遣した。
岸田首相はいずも艦上での訓示で、ウクライナに侵攻したロシアや弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を非難。防衛力強化の必要性にも触れ、「周りを海に囲まれた我が国にとって、海上防衛力は戦略環境を大きく左右するもの」だとし、艦艇の造成、ミサイル対処能力の強化、隊員の処遇改善などの強化が「待ったなしだ」と訴えた。(成沢解語、小木雄太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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