20歳女「実家に何かされるかと断れなかった」 特殊詐欺容疑で逮捕

岩田恵実

 警察官を装ってキャッシュカードを盗み取ったとして、警視庁は26日、職業不詳の女(20)=群馬県高崎市=を窃盗容疑で逮捕し、発表した。女はSNSを通じて詐欺グループに関わり、実家の表札を映した動画などをグループ側に送らされて抜け出せなくなっていたという。

 調布署によると、昨年12月、東京都調布市の80代女性が「銀行口座から現金が不正に引き出されている」とうその電話を受け、警察官になりすました女にキャッシュカード2枚を詐取される被害があった。逮捕された女は、女性宅を訪れてカード2枚を入れた封筒を別の封筒とすり替える実行役を担った疑いがある。

 女はSNSで「お金を下ろすだけの簡単な仕事」とうたう求人を見つけて応募。詐欺グループから指示されるままに自分の運転免許証と一緒に自身を写した写真のほか、実家に入る様子を表札も含めて撮影した動画を送信していたという。

 女は容疑を認め、「クレジットカードの支払いがたまっていてお金が無かった」などと説明。グループとのやりとりの中で詐欺への関与を疑ったが「実家に何かされるかもしれないと思い、断り切れなかった」と話しているという。(岩田恵実)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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