2001年生まれの人を対象に国が継続的に行っている調査で、精神的な健康状態や友人関係が良好だとする回答の割合が、コロナ禍のもとで減っていることがわかった。28日、文部科学省が発表した。担当者は「様々な行動が制限された影響が表れた可能性がある」とみている。
文科省と厚生労働省が01年生まれの人を対象に継続的に実施している「21世紀出生児縦断調査」。01年から始まり、今回は20歳時点で実施された調査結果が公表された。保護者も含め計約3万人に尋ね、2万4千人から回答を得た。
01年生まれの人は、大学に現役で進んで留年しなければ、現在は4年生(早生まれ)と3年生。3年生は入学時に新型コロナの感染拡大が始まった世代だ。
心の状態に関する設問で「いつも」または「ほとんどいつも」、明るく楽しい気分で過ごしたと答えた割合は計33・2%。高3時の調査から5・9ポイント減った。また、「いつも」または「ほとんどいつも」、意欲的で活動的に過ごしたとの回答は計25・3%で、同7・3ポイント減だった。
調査対象者のうち学生に、学校の友人関係がうまくいっているか尋ねると、「とてもそう思う」「まあそう思う」と答えたのは計85・9%。高2時の調査から6・1ポイント低下した。コロナに関して、学校生活の満足度に影響したと答えた割合は81・8%に上った。
調査では就職に対する考え方…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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