横山輝
2022年を迎え、明治神宮(東京都渋谷区)では2年ぶりに「終夜参拝」を再開した。参拝客数はコロナ禍前の半分ほど。広報担当者は「やっぱり家にいようかな、という人が多かったのでは」と話した。
午前0時、年越しを知らせる太鼓の低音やさい銭の「チャリン」という音、参拝客が手を合わせる音が交差した。コロナ禍前は年間300万人ほどが訪れていたが、「もっと人がいるかなと思っていた。この寒さや、オミクロン株の拡大が影響したのでは」と広報担当者。0度前後という冷え込みの中、足を運んだ参拝客は、手を合わせて思い思いに祈った。
高校時代の友達と2人で訪れた中島慶斗さん(21)は「周りにいてくれる人の健康」を祈った。コロナ禍で、人との関わりはネット上が大半。感染拡大が落ち着き、「メシ行こう」と誘ってくれた友達がありがたかった。「何げない日常が続く1年であってほしい」
夫と子ども2人の4人で訪れた安藤真弓さん(49)は「無事に1年を過ごせたことのお礼にきました」。引っ越しや長女の大学受験、長男の高校進学といった「イベント」が続いた年。「今年も、体調崩すことなく。ね?」と、ベンチコートを着込んだ長男に話しかけた。(横山輝)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment