これから土地の使い方を見直していけば、2050年にはどれだけ安全で、自然の恵みが豊かなまちになるか。全国の市区町村ごとに分析した結果を総合地球環境学研究所(京都市)が公表した。
「このままの将来」と「改善した将来」のそれぞれのシナリオを市区町村ごとに点数化。ウェブサイト上の地図に色分け表示し、全国での位置づけもチャートで示した。
例えば京都市の場合、10年時点の「自然の恵みの豊かさ」は29、「災害からの安全度」は91。
それが50年になると、「このままの将来」では点数が変わらないが、「改善した将来」だと、それぞれ30と93に上がる。
詳しいデータを見ると、土砂災害に対する「安全人口割合」や、「水辺へのアクセス性」「洪水調節量」などが高まっていることがわかる。
地図を次々クリックしていけば、自分の住む街がほかと比べてどんな特徴があるかを比べることも可能だ。
この地図は、人口減が進むなか、地域の未来の姿を考えるための情報を提供する目的で作られた。「人口減はネガティブな面が指摘されがちだが、ポジティブな面もある」と研究プロジェクトの吉田丈人東京大教授(地球研客員教授)は言う。
「日本の歴史上初めて、人口…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル