27年間で14億円 三菱電機、未納の下水道料金を尼崎市に支払いへ

田中奏子

 三菱電機は22日、兵庫県尼崎市にある伊丹製作所などで下水道料金の未払いが見つかり、約14億2600万円を追加で同市に納付すると発表した。1994年4月~2021年12月の約27年間にわたり、下水道への排水量について、計測を誤ったり、申告が漏れたりしていた。30日までに納付するという。

 同製作所では1994年4月以降、使用した水が蒸発するなどして下水道に排出されない場合に適用される市の減免制度を使い、蒸発分を差し引いた使用量を申告していた。しかし、設備の更新などで蒸発量が変わった後も使用量を見直していなかった。昨年秋に同社の担当者が気づき、市に報告していた。

 同社には94年以降の設備更新の記録が残っていなかったため、尼崎市と相談し、制度によって減量されていた全額の約11億1400万円を支払うことで両者が合意した。地下水を使用して下水道に排出していた際の申告も漏れていたため、今回、その未払い分もあわせて支払う。

 同社は「公共の水道インフラの維持や更新の財源となる下水道使用料の一部を長期にわたってお支払いできておらず、尼崎市と市民の皆様にご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」としている。(田中奏子)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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