主に現在の高校1年生が受ける2025年1月の大学入学共通テストから「情報Ⅰ」が導入される。全国の国立大学でつくる国立大学協会は原則として一般選抜では全員必須との方針を全会一致で決めたが、これまでに国立の3大学が「全員に課すが配点しない」との方針を打ち出した。一方で他科目と同様に配点したり、選択科目としたりする国公立大も。それぞれの判断の背景を探った。(編集委員・増谷文生、同・宮坂麻子)
国立大学協会は昨年1月、2025年の大学入学共通テストから、全国立大が一般選抜の受験生に対し、共通テストで教科「情報」(科目名は情報Ⅰ)を課すことを原則とするとの方針を決めた。慎重論もあったが、データサイエンスの知識をもった人材育成をはかるとの認識で一致。全会一致で方針を決めた。
「情報Ⅰ」受験しなければ出願できず、でも「配点0」
情報Ⅰを課すが、配点はしない――。
北海道大が昨年9月、25年度入学者向けの入試についてそう発表すると、関係者に驚きが広がった。
北大は、25年度は情報Ⅰを受けさえすれば、たとえ0点でも出願できる仕組みをとる。合否ライン上で同点だった場合は、個別試験の成績などで合否を決め、それでも同点だった場合のみ情報Ⅰの点数で判断するという。
記事後半では、大学全体の導入状況や、国公立大の個別試験(2次試験)や私大で「情報」を入れる大学を紹介します
北大入試課は、配点しない理…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル